2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

事業者のための福祉

「空疎な小皇帝 石原慎太郎という問題」(斎藤貴男。岩波書店2003)を読んだ。 石原慎太郎という人は暴言で有名だ。 もっとも知られているのは「三国人」発言だろうが、「(閉経後の女性が生きているのは)地球にとって悪しき弊害」とまで口にして、今だに政…

共和党化する日本

「外部のチェックが緩くなれば、官僚は自らの既得権益を拡大し『大きな政府』になる可能性があります」 『中日新聞』8月20日付社説「脱官僚が日本を変える」 「福祉国家」を頭ごなしに否定する日が来るとは、ぼくは全く予想もしていなかった。 たしかに「…

終戦記念日にやわらかーい話

矢沢あいの漫画「NANA」はメロドラマの王道をいく作品である。 だから誰の子とも知れぬ子供を妊娠したり、ドラッグに溺れたりして、ピンチにつぐピンチが立て続けにおこるのだ。 そして当然のようにメロドラマの王道中の王道「椿姫」=「娼婦」も登場す…

犬に似すぎ、安倍晋三

安倍晋三の「美しい国へ」(文春新書)が売れているらしい。 とても本人が書いたとは思えない教科書どおりの無内容な代物なので、中身についてどうこう言っても仕方が無い。 ネオコンの論者の尻馬にのって、アメリカを「リヴァイアサンである」と評価してい…

裁判員制度の落とし穴

土曜日の「朝日新聞」を読み直していると、トヨタ自動車が「裁判員休暇」なる制度をはじめると書いてある。 ようするに、社員が裁判員として呼ばれている間、仕事を有給で休むことが出来るという制度だ。 これを見ると企業も真剣に取り組んでいるんだな、な…

天皇を軽んずることの勇気?

いま、天皇を支持しているのははリベラルだけなのではないか? そんな疑問が頭をよぎった。 田原総一朗が「週刊朝日」のコラム「ギロン堂」でこう書いている。 7月に日経新聞のスクープで明らかになった昭和天皇メモについてだ。 その中にA級戦犯の合祀以…