我々に咀嚼できるのか?

oiroke2005-10-20

今ではすっかりハリウッドスターのひとりとなったデヴォン青木
昨日の「空飛ぶグータン」(フジテレビ)でも、貫禄の大スターぶりだった。
立ち姿のカッコよさもさることながら、鳥刺しをまずそうに食べる表情がなかなかチャーミングであった。
 
その彼女をナンシー関
「ああ、厄介なモノに手を出してしまった」
と述べたことがある。「何だかんだと」(角川文庫)
デヴォンがまだ「デボン」だったとき。
桃の天然水」のCMに出ていた、10代の頃である。
当時のデボン青木はCMにも関わらず、ブーたれた顔つきで視聴者をにらみつけていた。

でも、彼女の何がかほどにナンシーの気持ちを粟立てたのか、
今となっては想像するのも困難だろう。
でも、彼女の顔をよーくみてほしい。

  • お多福顔
  • 凹凸に乏しい顔つき
  • ハレぼったいマブタ

と、見事なまでに日本人のコンプレックスを刺激する要素に満ちている。
だから彼女は世界的なスターであっても、
その顔を日本人は褒めることも、貶すこともできない。
完璧なダブルバインド状態におかれてしまうのである。
しかもこれが、「世界基準の日本人像」になってしまったのだ。
フツーの日本人が、気持ち穏やかでいられるわけがない。
 
で、「空飛ぶグータン」であるが、優香は彼女を
「外国の人」「外国の人」
といっていた。無意識なんだろうが、彼女たちのコンプレックスの深さをアリアリと窺わせて、実に興味深い番組となっていた。
 
「デボン」を一人の日本人として受け入れるときが、いつか来るのだろうか?