国会議員になるのは金のため

oiroke2006-03-11

中日新聞のコラムで腰が抜けた。
筆者は伊藤洋一というテレビでもよく見かける企業の研究員なんだが、彼は
「国会議員の質が劣化しているのではないか」と問い掛ける。
何を今さら? という気もするが、その後に続く言葉に愕然とした。
 

  一体かつての”選良”がどうしてしまったのだろう

 
思わず、え? と耳を疑ったのはぼくだけではあるまい。
それって貴族院議員のこと? なんて突っ込んでも無駄なことだ。
なんか、大前提が普通のひととは違うのである。つづけて読んでいくとよく分かる。――
普通に考えたら、議員に優秀な人材が集まらない理由は、二世議員や元役人の<既得権>みたいな世界になってしまっているからだ。
新参者が簡単に入り込める世界ではないのである。
でも、伊藤氏にかかると、その説明はちょうど逆になる。
つまり、二世議員が増えたのは、
1.国会議員の権威が低く
2.歳費や退職金が安いから
ということになるのだ。うーん、不思議な理屈である。
ってことは、二世議員は金にもならない不安定な仕事を、わざわざ親から引き継いでまでやっている殊勝な人間たちってことになるのか?
はじめて聞いたぞそんな話(笑)!
そんなわけで「有能な人を議員にするには」という問いかけへの答えはこれ。
 

 (議員の定数を減らすことで)国会議員の権威を高め、少ない分高い歳費と退職金を保証することである

 
うわあ、そんなことしたら、国会議員全員、二世か元役人になっちゃうよ!!
だいいち、給料を上げても当選できなければ意味がないでしょ?
なんでこんな簡単なことが分らないんだろなあ…。
 
いやあ、「建前」では議員年金の廃止とか言ってるけど、「本音」はやっぱりこういうことか。勉強になるよ、中日新聞